私がフランスの地方を旅する中で出会った、ロマネスクの世界を紹介します。 |
宗教美術だから、と肩肘張ることなく、1000年の時を超えて私達の心に語りかけてくる職人達の息遣いを感じて下さい。 |
ロマネスク美術は宗教美術であり、キリスト教や教会堂とは切り離せないもの。 |
そう耳にすると堅苦しく感じるかもしれませんが、ロマネスクの世界はとにかくポップでキッチュ。 |
その魅力はなんといっても、溢れる生命力、圧倒的な躍動感。 |
特別な知識がなくても、無条件に私達の強張った顔の表情を和らげ、肩の緊張を解きほぐし、頑なになった心をそっと温めてくれます。 |
そして厚い壁で囲まれた暗いロマネスクの教会堂は、真の静寂と出会えるところ。 |
その「神の家」に身を置けば、たとえ信仰がなくても、思わず背筋は伸びるでしょう。安堵を覚えるかもしれません、自己と対峙してしまうかもしれません。 |
このサイトがあなたにとって、更なるフランスの魅力との出会い、フランスへ旅に出る次のきっかけとなったら、幸いです。 |
■探す Chercher | |||
◆地域から探す par région → 「フランスの地方 Régions françaises」 | |||
→「ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ Bourgogne-Franche-Comté BFC」 | |||
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→「オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ Auvergne-Rhône-Alpes ARA」 | |||
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→「イル・ド・フランス Ile-de-France IDF」 | |||
◆掲載教会堂・ミュージアムのリストから探す dans la liste des églises et musées → 「サイト掲載一覧 Liste」 |
■更新情報 Nouveautés | |||
♦2024.11.11 | 「アルル・シュル・テク Arles-sur-Tech」のページを新設しました。 | ||
Ajout de la nouvelle page "Arles-sur-Tech" | |||
当サイトにおいて目下最南端となるコミュニティ、アルル・シュル・テクのアベイ・サント・マリー Abbaye Sainte-Marie d'Arles-sur-Tech を紹介します。一般的にはゴシックの回廊で有名ですが、修道院教会にはプレ・ロマネスク及びロマネスク期の薫風が渦巻いています。ミステリアスな石棺については、水を生成する原理は現在解明されているのですが、一千年以上もの間、奇跡を信じてその水を汲みに足を運んだ人々の気持ちを思うと、それをこの場で説明するのはなんだか憚られ、割愛することにしました。ページ内でリンクを貼ったサイトに多少なりともその説明があるので、興味のある方はそちらをご覧下さい。 受付スタッフの皆さまはとても感じが良く、別れ際に「アリガト!」と言葉をかけられた時には、散々方々フラフラしている私でさえ、これ程日本から遠く離れた地にも日本に興味をもって下さる方達がいらっしゃることに思わず感動を覚えました。近年日本人観光客がめっきり減った、フランスはパリばかりじゃないのに、と皆さん嘆いていらっしゃいましたよ! |
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♦2024.10.15 | 「パレ・ル・モニアル Paray-le Monial 2」のページを新設、「パレ・ル・モニアル Paray-le-Monial 1」のページを更新しました。 | ||
Ajout de la nouvelle page "Paray-le Monial 2" et renouvellement de la page "Paray-le-Monial 1" | |||
パレ Paray 1のページではバジリク・デュ・サクレ・クール Basilique duSacré-Coeur de Paray-le-Monial を、パレ Paray 2のページではミュゼ・デュ・イエロン Musée du Hiéron を紹介しています。 パレの旧小修道院はクリュニー会と繋がりが深く、これはパレに修道院を創設したランベールは、パレVを建てたクリュニー修道院長ユーグ・ド・スミュールの大伯父(叔父?)で、パレの修道院をクリュニー会に寄進したランベールの息子ユーグ1世は、ユーグ・ド・スミュールの名付け親という、密な関係性に裏打ちされています。 大聖堂の重厚感溢れる後陣に圧倒された後は、ミュージアムでアンジー・ル・デュックの旧小修道院のタンパンと、ショーメの傑作(国宝)をお楽しみ下さい。尚、現在ミュージアムは入場無料ですが、「寄付なら頂戴します」という、なんともココロニクイ受付の方の言葉に思わずニッコリしてしまいました。 |
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♦2024.09.15 | 「モレイヤ・ラ・イラ Maureillas-las-Illas」のページを新設しました。 | ||
Ajout de la nouvelle page "Maureillas-las-Illas" | |||
一度目にしたら恐らく終生忘れることのない12世紀のフレスコ画群で知られる、ルシヨン地方の至宝・シャペル・サン・マルタン・ド・フノラール Chapelle Saint-Martin de Fenollar を紹介します。 小ぶりな建物は簡素なプレ・ロマネスク、しかしアプスに足を踏み入れた途端、フノラールの職人の鼓動に呑み込まれてしまいます。 内部の写真撮影は不可となっているため、このサイトでは公に提供されている資料等のイメージをお断りの上で使用しているのですが、興味を持った方にはとにかく実際に目にして頂きたい、人物の表情、その迫力は圧倒的です。なお、特にマリアの顔で気になってしまう口髭のような黒っぽいラインは、微笑みを表現しているそうです。 スタッフの方の懇切丁寧な解説と対応に脱帽・感謝です。 |