◆ヌ－ヴェル・アキテーヌ NAQ - フランス・ロマネスク散策

◆ヌ－ヴェル・アキテーヌ NAQ Nouvelle-Aquitaine

ヌーヴェル・アキテーヌ Nouvelle-Aquitaine NAQ

フランス第5の都市ボルドーを中心とする、広く大西洋に面したアキテーヌ Aquitaine地域圏、リモージュ磁器で有名なリムーザン Limousin地域圏、ポワティエを中心とするポワトゥ・シャラント Poitou-Charente地域圏から成ります。フランスで最も広大な面積を誇る地方です。アキテーヌは言わずと知れたボルドーワインで有名、リモージュのエマイユは、リムーザン磁器の基とされます。ポワトゥ・シャラントでは、コニャック、ピノー・ド・シャラント、エシレ・バターといった名産品があります。


		16 シャラント Charente
		17 シャラント・マリティム Charente-Maritime
		19 コレーズ Corrèze	23 クルーズ Creuse
		24 ドルドーニュ Dordogne	33 ジロンド Gironde
		40 ランド Landes	47 ロット・エ・ガロンヌ Lot-et-Garonne
		64 ピレネー・アトランティック Pyrénées-Atlantiques
		79 ドゥ・セーヴル Deux-Sèvres
		86 ヴィエンヌ Vienne	87 オート・ヴィエンヌ Haute-Vienne

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■ポワトゥ・シャラント地域におけるロマネスク教会堂の特徴
	ポワトゥ地域におけるロマネスク教会堂について、3つの特徴が挙げられます。
	1.	ファサード・エクラン Façade-écran
		フランス南西部で広まったファサードのスタイルの一種で、突出したポーチ等がなく、凹凸の少ない平面的なファサードを、スクリーン或いはキャンバスのように見立てて、ふんだんに彫刻装飾が施されているものを指します。このタイプのファサードは、建物本体よりも高い造りになっていて、両脇に小塔を従えているのがスタンダードなフォルムです。代表的な例として、ポワティエのノートル・ダム教会 Eglise Notre-Dame-la- Grande de Poitiers、アングレームのサン・ピエール大聖堂 Cath é drale Saint-Pierre d'Angoul è me 等が挙げられます。
	2.	ポム・ド・パン Pomme de pin
		「ポム・ド・パン」とは「松かさ」の意味で、松ぼっくりのような形をした尖塔を指します。表面には魚の鱗のような装飾が施されています。
	3.	側廊
		側廊の天井が身廊のそれと同じ、或いはそれに迫る程高い造りになっています。このスタイルは広間式教会堂と呼ばれます。
	勿論、全てのこの地域の教会堂が上記の特徴をもつというわけではありません。

■Départements
・シャラント Charente	・シャラント・マリティム Charente-Maritime	・コレーズ Corrè ze
・ドルドーニュ Dordogne	・ロット・エ・ガロンヌ Lot-et-Garonne	・ドゥ・セーヴル Deux-Sè vres
・ヴィエンヌ Vienne	・オート・ヴィエンヌ Haute-Vienne